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旺盛な需要が上半期の米国新車販売を牽引

Unsold 2023 Aviator sports-utility vehicles are displayed at a Lincoln dealership Sunday, June 18, 2023, in Englewood, Colo. U.S. automobile sales continued to recover from the global chip shortage in the first half of the year as increased production drove up supplies on dealer lots and buyers responded. (AP Photo/David Zalubowski)

米国のSUV、トラック、乗用車の新車需要は第2四半期に勢いを増したが、販売好調により消費者の価格は高止まりした。

自動車販売台数は4月から6月にかけて16.8%増の410万台強と好調で、世界的なコンピューター・チップ不足で足踏みしていた工場からの供給不足が2年近く続いたため、需要が高まった。

この年の大半は、平均価格がやや後退し、自動車メーカー各社は値引きを少し引き上げた。エドマンズ・ドットコムのインサイト・ディレクター、アイヴァン・ドルーリーは言う。

J.D.パワーの推計によると、6月に消費者が支払った金額は、1台あたり平均45,978ドルであった。これは昨年6月と横ばいだが、価格がピークに達した2022年12月と比べると1400ドル近く安い。

J.D.パワー社によると、6月のディーラー在庫は120万台強で、今年の大半とほぼ同じと予想される。需要が増加しているため、供給は伸びていない。

電気自動車の販売台数は今年上半期も増加し続け、新車販売台数の7.2%にあたる55万7000台を超えた。昨年通年で消費者が購入したEVは80万7,000台強で、新車販売の5.8%を占めた。

価格は横ばいで、新車の平均金利は7%前後と少なくとも夏までは高止まりすると予想されるため、新車を購入する人はできれば購入を控えるべきだとドリーは言う。もしそれが無理なら、ベルやホイッスルがたくさん必要かどうかを見極めるべきだ。

The sticker price is displayed in the window of an unsold 2023 Navigator sports-utility vehicle at a Lincoln dealership Sunday, June 18, 2023, in Englewood, Colo. U.S. automobile sales continued to recover from the global chip shortage in the first half of the year as increased production drove up supplies on dealer lots and buyers responded. (AP Photo/David Zalubowski)

「これらのアップグレードのどれをとっても、予想以上に高くつく可能性が高い」と彼は言う。

第2四半期の販売台数は、ゼネラル・モーターズが前年同期比19%増の約69万台で全自動車メーカー中トップ。2位につけていたトヨタは、7%増の56万9000台を記録した。フォードは木曜日に売上を発表する。

ステランティスは同6%増、日産は同33%増、ホンダは部品不足の影響で同45%増となった。現代自動車と起亜自動車はそれぞれ前年比15%増。スバルは22%増。

上半期の自動車販売台数は、2022年比で12%増の770万台となり、パンデミック前の水準を依然として下回った。

Motorintelligence.comの推計によると、1月から6月までの米国での電気自動車販売台数は、テスラが約33万7000台で再び断トツのトップとなった。

ゼネラルモーターズは、シボレー・ボルトとボルト・エレクトリック・ユーティリティ・ビークルを中心に約3万4,000台のEVを販売し、ダントツの2位だった。韓国のヒュンダイは2万2,000台以上のEVを販売し、大きな伸びを示した。

Text by AP