トルコ最大級のテレビニュース放送局が、詐欺・脱税・資金洗浄調査の一環として国家に接収されたと、メディアが木曜日に報じた。

国営アナドル通信などによると、ハベルトゥルクはカン・ホールディング傘下の121社のうち、差し押さえられ国営の預金保険基金に移管された企業の一つ。放送局ショーTVも没収された。

カン・ホールディングの上級幹部ら10人に対して逮捕状が発付された。同グループはメディア、教育、エネルギー、ホテル、医療、建設、物流など幅広い分野の企業を傘下に持つ。

イスタンブールのクチュクチェクメチェ地方検察庁は声明で、カン・ホールディング傘下企業が詐欺、脱税、犯罪収益の洗浄に関与していたと述べた。

捜査当局は「出所不明の巨額資金がカン・ホールディング傘下企業を通じて流入し、資金の出所を隠蔽するため企業間で移動していた」ことを発見したと声明は説明。税負担を軽減するため偽造文書も使用されたとされる。

検察当局はさらに、カン・ホールディングの活動の一部が「犯罪収益で直接資金調達されていた」と付け加えた。

トルコのメディア機関の大半と同様、ハベルトゥルクはレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領政権を支持する立場だ。同放送局は木曜朝も通常通り運営されていた。

国境なき記者団の2024年報道の自由度ランキングで、トルコは180カ国中158位となった。この言論の自由を擁護する団体は、トルコのメディアの約90％が政府の影響下にあると指摘した。

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